遺言書の書式や遺産相続

遺言の書式や書き方

遺言書を発見した際に踏むべき検認などの手続きについて

昨年、父が亡くなりました。
初七日も終わって少し落ち着いた頃に、相続関係の手続きを行う準備に取り掛からなければならないということで、兄弟が集まりました。
母は既に亡くなっていましたので、相続人は私を含んで子供3人だけでした。
相続財産と言っても、めぼしい財産としては住んでいた自宅があったくらいのもので、その他には預貯金が少しあるくらいでした。
父は兄一家とその家に住んでいたのですが、そんなに資産価値のある家ではありませんでしたし、父の面倒を最後まで見てくれた兄に対する感謝の気持ちもありましたから、私も弟も、家の権利は兄一人に相続してもらうつもりでいました。
ところが、一応念のためにということで父の荷物を整理してみると、遺言書が出てきてしまったのです。
遺言書の封筒はきっちりと封がされていて、中を見ることができないような状態で見つかりました。
すぐに中身を確認したかったのですが、勝手に遺言書の封を切ってはいけないという話を耳にしたことがあったので、そのままの状態で弁護士の所へ相談をしに行ったのです。
弁護士に相談してみると、やはり勝手に封を切ることはできず、家庭裁判所に申し立てて、相続人全員の立会いの下で開封し、その後に「検認」という記載内容の確認手続きを受ける必要があるとのことでした。
たいした財産が残されていたわけではありませんし、兄弟間でもめてしまいそうな心配も全くなかったものですから、父が遺言書を残したおかげで余計な手間がかかってしまい、正直言って少し迷惑に感じました。
しかし、とても几帳面な人だったので、父らしいとも感じました。
後日、家庭裁判所で正式に開封してもらい、検認手続きを受けました。
その際に明らかになった内容は、子供3人に財産を均等に相続させるというものでした。
しかし、私と弟にとっては、自宅の共有持分権を相続しても何のメリットもありませんし、遺産分割するために自宅を売却処分するということになると、現在そこに住んでいる兄一家が立ち退かなくてはならないことになってしまい、不都合でした。
でも、弁護士に再度相談したところ、相続人全員の合意があれば、遺言書通りにせずに、遺産分割協議で財産取得者を決めることができると教えられたので、当初の予定通り兄一人に相続してもらいました。
結果的に父の最期の意思を無視した相続となってしまいましたが、「3人で均等に」というのは「3人で仲良く」という意味であったと解釈すれば、父の望み通りになったと考えることもできるのではないでしょうか。

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