遺言書の書式や遺産相続

遺言の書式や書き方

遺言書の効力を成約する遺留分減殺請求について

私の父は数年前に亡くなりました。
自分の血の繋がった親のことを悪く言うのは少々気が引けますが、はっきり言って、家庭人としては最低の人でした。
とにかく女癖が悪くて、次から次へと女の人に手を出すような人だったのです。
傍から見ていると、明らかにお金目的で騙されているとしか見えないような状態なのに、本人は自分がモテていると思い込んでしまっているので、手がつけられませんでした。
私は弟と2人兄弟なのですが、弟と2人で何度母に離婚を勧めたかわかりません。
しかし、母には子供には理解することのできない夫婦の情があったらしく、結局最後まで離婚することはありませんでした。
死ぬまで好き勝手し放題の父でしたので、亡くなった時はあまり悲しむ気にもなれなかったのですが、生きている間に散々迷惑をかけられただけでなく、死んだ後にも迷惑をかけられました。
何と、父が亡くなって葬儀が一段落した頃に、父の遺言書を持った女性が訪ねてきたのです。
どうやら、父は亡くなる半年位前から水商売の女性に入れ込んでいたらしいのですが、その女性の気を引くために、全財産をその人に遺贈する旨の遺言書を書いて渡していました。
どこまで本気で書いたのかは知りませんが、少なくとも形式的には有効な遺言書になっていましたので、大問題になってしまいました。
私と弟は父のことを非常に嫌っていましたので、正直言って父の遺した財産など一円も欲しいとは思っていませんでした。
しかし、全財産がその女性に行くことになってしまうと、年老いた母が住み慣れた自宅を追い出されてしまうことになってしまうのです。
それでは、今までずっと苦労してきた母が可哀想過ぎます。
母はあまりのショックの大きさに体調を崩し寝込んでしまったので、私と弟の2人ですぐに弁護士の所へ相談しに行きました。
相談した結果、まずは遺留分減殺請求を行うのが有効だと言われたので、すぐにその手続きを取ってもらいました。
亡くなった人には、自分の財産を自由に処分する権利がありますが、無制限に自由な処分が認められているわけではありません。
遺留分減殺請求をすることによって、とりあえず遺産の2分の1にあたる権利を確保した上で、弁護士に相手の女性との交渉をお願いし、最終的に幾ばくかのお金を支払うことで決着がつきました。
おかげで、母は家を追い出されずに済みました。
死んだ後にまで家族に迷惑をかけた父に対しては、怒りの感情しか残っていません。

Menu

  • 遺言書実例

  • 遺言書遺産相続体験談