遺言書の書式や遺産相続

遺言の書式や書き方

祖父が残してくれた遺言書

私は宝くじの大ファンで、発売されるたびに購入し、当選発表を心待ちにしていたものでした。
発売日当日には、日本で一番良く当たるといわれている売り場の行列に、3時間並んで購入したこともあります。
けれど、私には過去に一度も高額当選の経験はありません。
友人たちから、「10万円当たった」とか「100万円当たった」といった当選の報告を聞くたびに、空しくなるばかりでした。
当選を決めた友人たちと、一度も当選したとこのない私との差はいったい何なのだろうか、私はこのことをじっくりと考えたことがあります。
そして、ひとつの答えを導きだしました。
それは「欲」です。
宝くじを購入する際の私は、欲望が丸出しになっています。
「当たれ、当たれ」と願いながら購入するのです。
一方友人たちは「当たればラッキーだな」といった軽い気持ちで購入しています。
やはり、幸運の女神は、欲を持たない人間のところに微笑むのでしょう。
こう考えた私は、欲望を前面に出さず、平常心を保って宝くじを購入したことがあります。
今度こそはと期待しましたが、結果はずべてハズレでした。
どんなに欲望を隠そうと振る舞っても、幸運の女神には見透かされてしまうようです。
こんな運のない私ですが、思わぬところから幸運が舞い込むことになりました。
それは、私の祖父が亡くなったときのことです。
祖父は自分の遺産の相続について、遺言書を残していたのですが、その中に、私の名前も書かれていました。
晩年、祖父が入退院を繰り返していたとき、私は頻繁に祖父の病院へ顔を出し、祖父をサポートしていました。
もちろん、そのときの私には遺産を分けてもらおうなどという魂胆はまったくありません。
私は幼少のころ、祖父に竹トンボの作りかたを教えてもらったり、魚釣りのコツなどを教えてもらったり、とても世話になりました。
その恩を少しでも返そうと思い、私は祖父のサポートをしていたのです。
祖父の遺言書によって、私は金を手に入れました。
それは、宝くじの一等賞金ほどの莫大なものではありませんが、平凡なサラリーマンにとっては、あまり見る機会のない大金です。
私は祖父の気持ちに感謝しながら、この金を使わせてもらおうと思います。

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