遺言書の書式や遺産相続

遺言の書式や書き方

遺言にしっかりと効力を持たせるコツ

私はかつて遺言を書いてみようと思ったことがあります。
別に悲観的な理由からではなく、万が一何かあった時に周囲が困らないようにとの配慮からです。
その時に自分のイメージするそれと、法的な効力を持つ遺言とでは大きく異なることを知りました。
そもそも遺言というものは自分の残す財産、すなわち遺産について指定することを主な目的として作成するものです。
それを知って、私が書こうと思っていたものが、単なる遺書と呼ばれるものであることに気が付きました。
しかしせっかく調べたのだからと詳しく見ていくうちに、遺言にはかなり面倒なルールがいくつもあることに驚かされました。
まず種類が3種類あることを知ります。
公正証書で行うもの、秘密証書で行うもの、そして最も一般的と思われる、自筆証書で行うもの、です。
テレビなどでよく見かけるのは自筆証書だとわかりました。
これら3つの種類について、どれも同じ効力を持つのだということも知りませんでした。
例えば公正証書を作った後に、自筆で新たな自筆証書を書いた場合、そちらが有効になります。
そこに優劣は付かないということです。
また、自筆証書の場合においては、有効とされるためにはかなり厳密なルールがあります。
まず自分で書く、つまりワープロなどを用いずに自筆で書く必要があると言うことです。
これはサインだけではなく、本文も自筆でということなので、長い場合は大変です。
私は実際にA4便箋10枚以上にわたる物を見たことがありますが、アレは書くのにどのくらいの時間がかかっただろうと感心してしまったほどです。
そして必ず日付を入れなければなりません。
吉日などの記述は不可とされ、具体的に日付が分かる事が要件とされます。
これは、たとえば何歳の誕生日、などであれば有効ということです。
なぜこのように厳しい日付要件が必要かというと、遺言所は先にも書いた通り、最新のもののみが有効とされるからです。
次に押印の必要性です。
これは一応拇印でも有効とされますが、できればきちんと印鑑による捺印をするのがもめ事を避けるためには必要です。
それから訂正する場所にも、やはり訂正印による印が必要になります。
この辺りは普通の公的書類などと同じ感じです。
また署名も必須です。
その名前については、ペンネームや芸名などでもかまわないということになっていて、本人が通常使っていて、周囲の人間が当人だと分かるものであることが必要とされます。
やはり間違いがないためには、役所に届けられている本名を書くのが一番です。
更に、自筆証書の場合検認というものをしてもらうことも必要になってきます。
これをしないからと言って、無効になるというものではありませんが、するべきものです。
例えば発見した遺言書を隠匿することは遺産相続人から外されることを意味します。
遺産相続というのは相続人が複数いる場合は、共同相続人全員で遺産分割協議というものをすることによって行われます。
この協議で決定しなければ基本的には無効となります。
そして遺言は、それら全員の同意によっては、従わない決定をすることも可能なものです。
なので大抵の場合、全員そろった場所で、家庭裁判所が決めた期日に、開封して検認調書というものを作成するのが普通なのです。
死んだときのために自分の意思をしたためる、それだけのことなのに法的効力を考えるとかなりたくさんのハードルがあり、残されたものにも色々な手間をかける…何か書き残すときは慎重にすべきだと痛感しました。

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