遺言書の書式や遺産相続

遺言の書式や書き方

遺言書の必要性について

昨年亡くなった私の夫とは、正式に籍を入れていなかったために、内縁関係でした。
10年程前に簡単な式を挙げ、実質的には夫婦そのものだったのですが、ある程度年齢が高くなってからの結婚でしたし、お互いがそれぞれの名前で仕事を持っていましたので、籍を入れない方が何かと都合が良かったのです。
私自身、自分の姓に愛着がありましたので、夫の姓に変わりたくないという思いもありました。
入籍して、普段は旧姓を通称として使用する方法もありましたが、公的な書類などは全て新しい姓に変更しなくてはなりませんので、かえって面倒だと思い、わざと入籍しませんでした。
2人とも健康でいるうちは、さほど不都合を感じることもなく、普通に暮らしていたのですが、昨春頃から夫が体調不良を訴えるようになりました。
ずっと病院で精密検査を受けるように勧めていたのですが、なんだかんだと理由をつけては先延ばしして、結局検査を受けたのは夏の終わり頃のことでした。
その検査で見つかったのが肺がんで、既に末期に入っていて手術のしようがないと宣告されてしまったのです。
それまでは、体調不良を訴えながらも普通に暮らしていた夫でしたが、宣告を受けたショックが大きすぎて、一気に状態が悪くなってしまいました。
本人のたっての願いで直接余命宣告を受けたのですが、あれほどまでに大きな影響があるのであれば、最期まで病名を伏せておくべきだったと今になって後悔しています。
すぐに入院したのですが、その後はドンドン病状が悪化して、入院後わずか2ヶ月程度で帰らぬ人になってしまいました。
入院中、少し小康状態を保っている時に、私に財産を残すための遺言書を書きたいと言って、司法書士を呼んで相談したりもしていたのですが、なかなか体調の良い時が長く続かず、結局遺言書を作成することができないままに亡くなってしまいました。
夫が亡くなった後、普段は全く行き来のない夫の兄弟にも葬儀に来てもらわなくはなりませんので連絡を入れました。
夫が入院した際にも連絡していたのですが、結局一度も見舞いには来ませんでした。
そこまで疎遠だったのに、葬儀が終わった直後にしっかりと遺産を要求してきたので、正直言って非常に腹が立ちました。
しかし、私は内縁関係だったので、法的な相続権が一切ありませんでした。
これで遺言書があれば、事情が変わってきていたのですが、最後の数ヶ月は遺言書が書けるような状態ではなかったので、仕方がありません。
結局、夫名義の財産は全て夫の兄弟が相続しました。
亡くなった夫は、こんな形を望んでいなかっただろうと考えると残念でなりません。
ですので、私のような立場の人は、お互いが元気なうちに遺言書を作成しておくことをおすすめします。

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