遺言書の書式や遺産相続

遺言の書式や書き方

遺言信託を開始するにあたっての準備

十数年年ほど前に実父が信託銀行による遺言信託をするというので、そのために必要な書類を集める手伝いをしたことがありました。
当時は単純に遺言を信託銀行で預かってもらうたけのことと思っていましたので、そうたいして難しい話ではなないと思っていたのですが、実は結構厳密に書類を集めることになり、驚いた記憶があります。
その書類というのは父が生まれてから当時までの戸籍謄本をすべて用意することになりました。
これは、要するに生まれてからこれまでに戸籍に記載されている実の子供以外に認知した別の子供の存在がないかを調べるのが基本的な意味合いなのですが、なぜか父親の父である私の祖父は引っ越すたびに本籍地を移動するという余分なことをしたものですから、もともとの仙台から横須賀周辺、そして東京の世田谷区、まで十数か所の戸籍謄本の変遷をすべて集めることとなってしまいました。
ところが本人も記憶にあるのは小学校ぐらいからの話ばかりで、それ以前のことがわからないため、謄本をとっては過去にさかのぼるという作業を行うことになってしまいました。
さすがにこれには参りましたが、どのように我が家のもとの家族ができて、どこに暮らしていたのかということがこの資料収集ですっかり判るようになり、大変興味深い情報を集めることになったのを覚えています。
結果として無事認知した子供も出てこないで済みましたので、父がかいた遺言の内容が認められ、遺言書正本となりましたが、遺言信託というのはけっこう厳密にやるものなのだということがとてもよく判った次第でした。
そして12年ほど他って父が他界し、この遺言を返却されることとなったのですが、そこでまたびっくりしたのが、同様の戸籍謄本をまた取り直すことになったのです。
当時、わざわざどういう経緯で引越しをしたのかワープロに資料としてまとめたものを作ったのですが、これが簡単に見つからず、10年以上前を記憶をもとに私がまた1から謄本を集める作業をするはめになりました。
今回はある程度覚えていたので、大変な手間になるということはありませんでしたが、またまた驚かされたのは地方自治体が統合されてしまい、東北の田舎の行政単位がすっかり変わってしまったことでした。
10年ちょっとといえども色々なことに変化がでるのだということを改めて実感する作業となりましたが、こちらもなんとかこなすことができ、十数年ぶりに父の遺言と再会することとなったのでした。
遺言書は父の筆跡のもので、事務的な内容でしたが、まじめに一生懸命書いたものであることが伝わり、生前の父のことをいろいろ思い出すきっかけにもなりました。
信託銀行を利用してこうした遺言を信託しておけば、世代がかわっても確実に後世の人間に遺言が開示されていくという機能に改めて納得させらてた記憶があります。
我が家は簡単な相続の家系でしかありませんでしたが、相続人も多く、兄弟も多いような家系ではこうした仕組みをうまくつかうことは結構意味のあることではないかと思います。
とくに故人の確実な意思を相続に反映させていこうとするのであれば、こうした遺言信託はかなり確実で信用性の高い仕組みだと思います。

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