遺言書の書式や遺産相続

遺言の書式や書き方

遺言で失敗した人や残念な結果になった人を教訓にしたいです

遺言は自分の財産を遺す方法を生前に意思表示できる有効な手段であって、法律で認められているものです。
しかし、そのタイミングを逸してしまった人がいます。
オーナー企業の創業社長で会社の株式を全て保有していました。
その株式を相続させたい人もいたのですが、遺言を書かなければ株式が親族に分散してしまう可能性があったのです。
その社長は十分に理解をしていたのですが、元気に社長をしていましたので、弁護士や税理士の進言を放置していて、いずれは正式に書けば良いと思っていました。
妻は少しでも早く書いて欲しいと思っていましたが、夫に言えずに時間が経過しました。
ある日、社長が体調不良を訴えて病院で検査を受けた時は手遅れでした。
治療できないほど病魔に蝕まれていたのです。
余命の宣告もありましたが、妻は社長に言えませんでした。
病床で社長は、会社に迷惑をかけてしまったので一日も早く元気になると言っていました。
社員にも病状は伏せられていましたので、社長自身は順調に回復できるものだと信じていました。
妻から相談を受けた弁護士、税理士、そして取引銀行の支店長は、今のうちに遺言を書いてもらうべきであると妻に言いました。
しかし、妻は元気になって復帰すると病魔と闘っている夫にそんなことは言えないと泣いて訴えました。
このままでは会社の行く末は不安でしたが、夫に余命の話などできるはずもありませんでした。
結局はそのまま社長は亡くなってしまい、株式は分散されて社内は内紛が絶えない状態になってしまいました。
時期を逸してしまた典型的な事例です。
笑い話のような例もあります。
自分の妻子が遺産を巡って争いをしそうだと思った資産家が遺言書を作成したのですが、それを相続人の誰かに廃棄されたり、改ざんされたりすることを恐れて、自宅の床下に埋めてしまったのです。
資産家が亡くなっても床下を掘る人はいませんので、発見されたのは資産家の死後数十年を経て自宅を建て替えする時のことでした。
既に遺産は相続人が裁判で骨肉の争いをして分割された後に発見されたのです。
誰にも知られたくないからと完全に隠してしまっては意味がないという事例です。
遺言信託でもしていれば相続人の争いは回避できたはずです。
また、遺言書を弁護士に預けた資産家がいます。
長年の付き合いのある信頼できる弁護士なので安心していました。
ところが、その弁護士が資産家の死亡と前後して死んでしまったのです。
預かったはずの遺言書が見つからないのです。
肝心の弁護士が死んでしまって、どこに保管しているのか分かりません。
完全に行方不明になってしまったのです。
どんなに信頼できる弁護士であっても、相手は生身の人間ですので、当然そのようなことはあり得ます。
それにしても不運でした。
同じような時期に依頼人の資産家と弁護士が死んでしまうとは誰も考えていませんでした。
最終的に遺族が徹底して捜索しても見つからなかったので、これも裁判を経て遺産が分割されることになりました。
故人の意思は相続に反映されなかったことになります。
このような失敗談は他人の話としては笑い話のようですが、現実に起こることですので、教訓にしたいものです。

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